ギャンブル法が急速に変化しているってホント?

日本でも2020年にカジノ法案が可決されたように、世界中でギャンブルに関する法律が変わりつつあります。

カジノ法案 最新について

先日、米国のギャンブルとファンタジースポーツに関する会議において、合法的なゲーム、ギャンブル、特にファンタジースポーツベッティングを規制する連邦および州の法律についての考察が行われました。現在の法的状況としては、州内および全米において明確な法令や統一されたルールがないため、クライアントにアドバイスを提供する弁護士の多くは、もどかしさを感じているようです。また、立法・規制制度や裁判例による解釈は各州によって異なるため、それが矛盾や問題を重ねることにつながるため、結局のところ弁護士は、この分野が国単位ではなく、主に地域単位で規制されていることを認識する必要があるのでしょう。

この記事では、ゲーミング、ギャンブル、ファンタジースポーツに関する法律・規制について幅広く解説するとともに、同分野における全米規模のスポンサーシップや広告を手配する方法について深く洞察していきたいと思います。ぜひ関心のある方は続きをご覧ください。

重要なポイントは以下の通りです:

実は、宝くじとギャンブルには、共通した法的特徴があるのはご存じでしたか?ギャンブルは通常、3つの要素で構成されています。それは、(1) 価値あるものを賭けること、(2) プレイヤーの制御や影響の及ばない偶然性や将来の偶発的な事象に賭けること、(3)結果が出た時に価値あるものを獲得するために賭けること、の3つです。これら3つの特徴は、宝くじの要素である「報酬」「チャンス」「対価」と完全に一致するわけではありませんが、かなり似ています。

またギャンブルは、宝くじと同様に、一般的に米国では州単位で管理されています。宝くじだけでなく、規制が厳しい他の嗜好(タバコ、アルコール)もまた、一般的に州単位で管理されています。米連邦最高裁判所は2018年5月に、連邦政府は賭博の規制、合法化およびその方法の監督をすべて州に委ねなければならないと定める判決を発表しています。

通常、州が定める規制には、賭博を禁止する州憲法と、ゲーミングを正確に定義し規制する州法がありますが、一部の管轄区域では、制限された状況下で合法化される場合もあります。チャリティーゲームの夕べ、ラッフル、ビンゴなど、一般的には違法である活動が厳しい条件下でのみ合法化されるような活動については、カーブアウトが頻繁に含まれています。

今話題になっているファンタジースポーツベッティングですが、これにはチャンスとスキルの両方の要素が盛り込まれています。現在の法律が、ファンタジースポーツベッティング、特にデイリーファンタジースポーツの合法化に有利であることは間違いありません。ファンタジースポーツベッティングは、特定のプロスポーツ選手、チーム、戦略、アスリートの最終成績やスポーツ大会の結果に関する知識を評価するものなので、運のゲームではなく、スキルのゲームとみなされています。2006年に公布された法律では、ファンタジースポーツベッティングの切り口と説明が盛り込まれたうえで、ファンタジースポーツ事業者は、かなり短い時間枠で行われる有料のデイリーファンタジースポーツベッティングを合法的に行うことができるようになりました。

ギャンブル、ゲーミング、ベッティング、スキルコンテスト、あるいはその他の同じような意味を持つ言葉が使われようとも、ここ近年、賭博活動を取り巻く法律は急速に変化していて、消費者支出および関連する税収を徴収するための法的根拠が拡大しています。この分野を専門とする弁護士は、連邦政府と州政府の法令や規制のあらゆる内容が常に変化していることを理解し、一貫性を保つようにすることが大切でしょう。