弁護士が法学会に参加すべき理由とは?

目まぐるしいほどに日々状況が変化する現代においては、法律部門も継続的に変化しているため、弁護士は常に学び、知識をアップデートしていく必要があります。CLEカンファレンスを含む世界トップクラスの法学会では、専門家に対して新たなネットワークを構築する機会だけでなく、最新の法関連ニュースや法律について学ぶ機会を提供しています。

すべての弁護士は、個人のレベルを向上させ、他の弁護士に負けない競争力を維持するために、法学会に出席すべきです。法学会に出席すれば、弁護士としてのキャリアと自身が運営する法律事務所の事業を拡大するために役立つだけでなく、今日急速に進化する法律分野での最新トレンド、スキルおよび法的課題に関する情報も仕入れることが可能ですからね。

しかしながら、法学会と一概にいってもかなり数が多くあるので、どの学会に自分の大切な時間、お金、エネルギーを注ぐかを選ぶのは至難の技になります。さらに、継続的な勉強と日々の仕事とのバランスをとることはかなり難しいかもしれません。

最も効果的な法学会を適切に選べば、ダイナミックな解決策を学べます。わずか数日間だけでも、最新のトレーニングや学習に集中的に没頭することもできます。こうしたカンファレンスは、法律業界の主要な変化や情報についての有用な洞察やアイデアを得るだけでなく、他の法律の専門家と出会い、交流するチャンスで溢れています。

【法学会に出席するのが有益である理由】

  • 継続的な学びの機会となるから

他の弁護士や法律事務所にも負けない競争力を維持するためには、継続的な学びが不可欠ですが、特に米国ではCLE(continuing legal education:生涯法律学習)の単位を取得することが必須となっています。CLEの単位を取得できるCLEセミナーに出席すれば、弁護士としての知識を学び、さらに向上させると同時に、CLEを修了することができます。最も優れた法学会にも参加したいし、さらにはCLEコースを修了したいという法律専門家野方に向けて、いくつかの選択肢があります。

CLE単位取得対応のセミナーを開催している大規模なCLEカンファレンスは、その手始めとしてお勧めできる学会です。例えば、クリオ・クラウド・カンファレンス(Clio Cloud Conference)の参加者は、それ自体が法学会ではないのにもかかわらず、同時開催されたセミナーに参加することによってCLEの単位を取得することができます。また、各自治体の弁護士会が主催するカンファレンスにも足を運んでみるのもいいでしょう。例えば、日本国内であれば、第一東京弁護士会の総会は、対面とライブストリームによる両方のオプションを提供する法学会のひとつです。こうしたCLEカンファレンスは、参加するだけでも楽しいので、他の同業者と一緒になってCL Eの単位を取得するには適した方法といえるでしょう。

  • ビジネスパートナーと関係を築けるから

他の弁護士と良好なパートナーシップを結ぶことは、すべての弁護士がキャリアにおいて飛躍的な成長を遂げるには必要不可欠です。法学会であれば、同じような関心を持つ業界人が一気に集まるので、他の弁護士との有益なネットワークを築くのにうってつけな場所となるでしょう。

 

  • マーケティングとプロモーションになるから

自分の法律事務所が成功するかどうかは、効果的なプロモーションが行えるかどうかにかかっていますが、法学会は、最新のマーケティング手法を学ぶことができる素晴らしい場にもなりえます。さらに前述したように、法学会は、サプライヤーや事務スタッフ、新しいクライアントとの良い関係を構築する絶好の機会でもあります。

また、2020年に生じたパンデミックをきっかけに、現在ではより柔軟なオンラインカンファレンスが頻繁に行われており、以前よりも気軽に参加できるようになっています。これまでの法学会は物理的に来場する必要がありましたが、オンライン開催の普及により、国境などを移動することなく有名なカンファレンスの利点を享受できるのです。例えば、2021年度のClio Cloud Conferenceで証明されたように、たとえオンライン開催であっても対面式と同様に没入感があるうえ、しっかりと指導もあり、なおかつアクセスしやすく安価であるという利点があります。